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ブラックトライアングルはなぜできるの?

こんにちは! 北千住すずらん歯科です🌼

今回は、『ブラックトライアングル』についてお話していきます🦷🪄

 

ブラックトライアングルはその名の通り、歯と歯の間の歯間と歯肉に囲まれた部分にできる
「ブラック(黒い)」「トライアングル▲(三角形)」のことをいいます。

 

【ブラックトライアングルが起こる主な原因】

① 加齢
ブラックトライアングルの底辺を形成する歯間乳頭(歯と歯の間の歯肉)は、
歯を支える歯槽骨という骨の上にあります。


加齢とともに、歯槽骨や歯肉(歯周組織)の細胞の活性が低下し、歯槽骨の高さは低くなっていきます。
この現象には個人差がありますが、30代頃から現れ始め、40代以上になると目立つ傾向にあります。

② 歯周炎・歯周病
歯肉炎や歯周病等によって、歯槽骨が次第に吸収・破壊されてしまうと骨の高さが低くなっていきます。
すると、その上にある歯ぐきの位置が下がり、ブラックトライアングルが形成されてしまいます。
また、治療により歯周病が改善して、歯ぐきが引き締まることで起こる場合もあります。

③ 歯ブラシ・歯間ブラシ
硬い歯ブラシを使ったり、歯磨きをする際に力を入れすぎてしまうと歯ぐきは傷ついてしまいます。
歯ブラシ・歯間ブラシのサイズや挿入角度等を間違ったまま使い続けていると歯肉が退縮していき、
歯ぐきが削れていくため、ブラックトライアングルが現れることがあります。

 

④ 歯列矯正
歯列矯正によるブラックトライアングルが起こる要因は、いくつか考えられます。

(1) 歯並びが良くなり歯磨きがしやすくなると、腫れていた歯肉が引き締まるため
(2) 歯が綺麗に並んでいく過程で歯と歯の間隔が正常に広がり、歯肉の高さが低くなるため
(3)前歯を抜歯する場合は並べる歯が少なくなる分、抜歯しないケースと比較すると出来やすい

⑤遺伝等の問題によるもの
次の要因が当てはまる方は、ブラックトライアングルが起こる可能性が高いといわれています。
(1) 歯頸部(しけいぶ)の歯槽骨が元々薄く、歯肉が退縮しやすい場合

(2) 歯肉が薄いために歯肉が痩せやすく、退縮しやすい場合
(3) 歯がよりに近い形をしている

 

【ブラックトライアングルは治療が必要なのか?】

基本的にブラックトライアングルは病気ではないため、健康面に問題はありません。
ですが、以下のような理由から最近では多くの方が治療を行っています。

(1) 審美的な問題
・食べ物が詰まりやすくなる
・見た目を綺麗にするために歯列矯正治療を頑張ったのに、隙間に目が行ってしまう
といった心理的ストレスから気になる場合

(2) 衛生上の問題
・歯ブラシが行き届かないことにより、虫歯や歯周病のリスクが高まる
・ブラックトライアングルがあることで歯間ブラシ等を使って丁寧なブラッシングをしなければならない

(3)発音の問題
ブラックトライアングルの程度が大きい場合、歯と歯の間から空気が漏れてしまい、
発音が不明瞭になることがある

放っておいても大きな問題を引き起こすわけではありませんが、
治療をすることでお口元がより健康的に、お顔の印象も明るく変わります。

 

【改善方法について】
ブラックトライアングルの主な改善方法をご紹介します。

(1) IPR
歯の先端側の横の面(接触点)をバーで少し削ったり、ヤスリをかけて
歯を▢に近い形に整えていきます。※削る量には限界があります。
それによりできたスペースを埋めるように歯を移動させることで、隙間を小さくします。

(2) ダイレクトボンディング
歯の色に近い色の歯科用プラスチックをブラックトライアングルを埋めるように詰めます。
※脱離する可能性があります。

(3) 幹細胞由来培養上清液を使った歯肉再生
ブラックトライアングル周辺の歯ぐきに「幹細胞由来培養上清液」を投与することにより、
歯と歯の隙間の歯肉にボリュームを与えて埋めることができます。

お悩みや状態によって治療方法は異なるため、お気軽にご相談いただければと思います。

見た目や歯の形など、気になるお悩みは人それぞれ違います。
当院では、患者様が抱えていらっしゃる不安や疑問にお応えしていきます。
些細なことでも構いませんので、お話しにいらしてくださいね🪥🌟

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