こんにちは!北千住すずらん歯科です😊
普段なかなか意識することはあまりないかもしれませんが、舌には正しい位置があるのはご存じですか?
ボーっとしているとき、なにか作業をしている時、あなたの舌の先はどこについていますか?
上の絵のNG例ように舌が歯にくっついていると、舌の力で歯が押されて歯列不正になりやすいです😢
ok の図のように舌の先がスポットポジションに触れていて、舌全体が上顎にペタっとくっついている状態が正しい舌の位置です👅
歯に舌が当たっている場合は間違った位置に舌がある可能性があります。
舌の横にギザギザと歯型がついていたら要注意です⚠️
舌の付け根は下顎にくっついているので、舌の筋力がないと舌を持ち上げることができなくて”低位舌”になってしまいます。
そういった方の場合、口唇の力も弱く、舌で気道が狭まって苦しいので口呼吸になっていることが多くあります。
では、低位舌で口呼吸だとどのような影響を及ぼすのでしょうか?
①歯並びが悪くなる
先ほども少しだけ述べたように、歯は舌の力でも動きます。
歯は口唇、頬、舌の力のバランスがとれて保たれています。
低位舌だと舌で歯を押してしまうので出っ歯になりやすいです。
なおかつ、口呼吸だと口唇や頬により外側から歯をおさえる力が働かないのでどんどん歯が押されて動きます。
歯を動かすのには1gの力があれば動くとされていますが、舌の力はおよそ500g、口唇の力は300gもあります。
500gはだいたい500mlのペットボトル1本を押せるくらいです。
これは大人や子供関係なく言えることです。
大人になってからも歯並びは変わり続けます。一度動いてしまった歯は歯列矯正などをしないと勝手に元の位置には戻りません。
②むし歯や歯周病になりやすくなる
口呼吸だと口が乾いて口臭がしやすくなる他に、むし歯ができやすくなったり、歯周病が悪化しやすい環境になります。
口の中は唾液が循環することによってある程度の汚れや菌を洗い流したりして自浄作用が働くようになっています。
また、唾液で歯の表面が潤っていることで守られています。
その他にも唾液は非常に大切な役割を担っているので、口の中が乾燥していると歯の表面も乾き防御力が下がってしまいます。
お口の中が乾いているのはむし歯菌や歯周病菌にとって活動しやすい環境なのです。
③顎の下がたるんで見える
舌は’’舌骨”という喉の近くにある骨に付着しています。舌骨は様々な筋が付着して宙に浮いたように存在しています。
顎の下の筋肉もこの舌骨に付着しているので、低位舌で舌が下がっていると顎の下の筋肉が緩んでたるんだように見えます。
ですので、舌が正しい位置にあると舌骨が引き上げられ、顎の下が引き締まったように見えます。
④いびきをかきやすくなる
低位舌だと気道の上に舌が乗るため、気道が狭くなり塞いでしまうので睡眠中にいびきをかくようになります。
⑤風邪をひきやすい
低位舌だと口呼吸になるので細菌やウイルスが直接、喉に入るので感染しやすくなります。
⑥発音や滑舌が悪くなる
低位舌は舌の筋力が弱いため上顎に舌を付けるのが難しいです。
そのため、タ行やナ行などの舌を上顎の付けて発する音が発音が悪くなります。
⑦むせやすくなる
モノを飲み込むときには舌を上顎に押し付けて飲み込むため、低位舌だとうまく舌を使えずに飲食物が気道の方に流れやすくなりむせやすくなります。
唾液を誤嚥すると、気道に菌が入り込み誤嚥性肺炎を起こすリスクが高まります。
高齢の方が誤嚥したりむせやすくなるのは、舌の筋力が低下していることが影響しています。
低位舌を予防、改善するためには舌の筋力トレーニングが必要です⚠️
まずは日々、口を閉じて舌を正しい位置に置くようにすることを意識しましょう。
この時、上下の歯はかみ合っていない状態が正常です。歯と歯が数ミリ離れているのが望ましい状態です🦷
ポッピングといって、お口を開けた状態で舌の先を舌スポットにつけて、舌全体を上あごに吸いあげて”ポン”とはじくように音を出すのも有効です。高くて力強く音が出せればokです👌
1日10回ほど意識してできれば効果を実感しやすいです。
他にもたくさんトレーニング方法はありますが、まずはこの2つから始めてみましょう😊