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歯周病と糖尿病の関わり⚡ 

こんにちは、北千住すずらん歯科です🦷!

今年も残すところ2週間を切りました。

寒さがより厳しくなってきたのを感じます🥶

インフルエンザなどの感染症も流行っているので、

楽しく年末年始を過ごすために手洗いうがいをしっかりして風邪対策しましょう😷!

 

 

クリスマスのガーランドイラスト

 

 

今日は、歯周病と糖尿病の関連性についてのお話です🙂

 

歯周病も糖尿病も生活習慣病といわれています⚠️

実はこの2つはとても深い関連がある事を知っていますか😯?

 

歯周病菌が原因で、口腔内の細菌のバランスが崩れると、

歯周病は急速に進行すると言われています。

すると、歯周病菌は体内で炎症を引き起こし、それがインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性につながる。

糖尿病治療の鍵となるのは、いかにインスリン抵抗性を防ぐかだ。

 

今回、ユニヴァーシティ カレッジ ロンドン イーストマン歯科医学研究所は、

歯周病の治療をすることが、糖尿病のコントロールにおいても実質的な利益をもたらすことを示した、

はじめての長期的なランダム化比較試験を行った。

この研究は、英国糖尿病学会(Diabetes UK)とユニヴァーシティ カレッジ ロンドン イーストマン歯科医学研究所が資金提供して実施されました。

歯周病の治療をすると血糖コントロールが改善
研究チームは、歯周病を治療し、慢性炎症を抑えることで、2型糖尿病の人の血糖コントロールを改善できるかを調べた。

研究には、血糖コントロールが不良で、歯周炎が起きている糖尿病患者264人が参加した。

試験は12ヵ月行われ、従来の2型糖尿病の治療を続けながら、半分を歯周病の積極的な治療を受けるグループ、
もう半分を標準的な治療を受けるグループに分けた。

両群とも、歯周病などの原因となる歯石を取り除く歯石除去(スケーリング)と歯面研磨(ポリッシング)の処置を受けた。

積極的な治療を受けた群ではそれに加えて、3ヵ月ごとに歯周ポケットを徹底的に洗浄し、

必要に応じて薬で炎症を抑え、歯肉や歯根の外科手術も行った。

プラークが蓄積しないように、歯磨きや歯間ブラシの使い方などの講習も受けた。

 

研究開始時の参加者のHbA1cの平均は8.1%。

12ヵ月後、歯周病の積極的な治療を受けた患者では7.8%に改善し、従来治療群では8.3%だった。
歯周病の積極的な治療を受けた患者は、HbA1cが平均して0.6%、より低下していた。

歯周病を積極的に治療することで、血糖コントロールは改善することが示された。
また、慢性的な炎症も減少していた。

これにより、心臓病、脳卒中、腎臓病などの深刻な糖尿病合併症のリスクを下げることができる。

 

歯周病治療で全身の慢性炎症も抑制
「歯周病は糖尿病に密接に関わっており、高血糖だけでなく、全身の慢性炎症も引き起こすことが知られています。これらが長期にわたり続くと、血管はダメージを受け、腎臓病などの合併症のリスクが上昇します」と、フランチェスコ デエィウト・ユニヴァーシティ カレッジ ロンドン イーストマン歯科医学研究所教授は言う。

「血糖値を下げる糖尿病のお薬は2剤以上を使うことが多いのですが、HbA1cを0.6%下げられたということは、糖尿病の薬を2剤処方したのと同程度の効果を得られたことを意味します」と、デエィウト教授は指摘する。

「歯周病の積極的な治療を受けたグループの健康が改善し、生活の質が向上したのは、大変に喜ばしいことです。糖尿病と歯周病は関連があることはこれまでも指摘されていました。今回の研究はそれを強力に指示するものです」と、歯科責任者のサラ ハーレー氏は言う。

「2型糖尿病の治療を受けている人が、治療の一部として口腔ケアについてのアドバイスを受けることは一般的に少ないのが現状です。今回の研究は、歯周病の治療などの口腔ケアが、糖尿病の治療の観点からも不可欠であることを示唆しています。糖尿病ともに生きる人が口の中の健康にも気を配ることが、潜在的ベネフィットをもたらします」。

研究者らは、糖尿病の治療と歯科の治療を並行して行うことが重要であり、標準的な治療として取り入れる必要性があることを、糖尿病治療に携わる医療者に認知してもらうための働きかけを、英国の国民保健サービス(NHS)と共同で行っているという。
研究チームは現在、心臓病や脳卒中のリスクの高い患者に対しても歯周病の治療は効果的がどうかを調べる大規模な研究を計画している。

 

Treating gum disease could ease the symptoms of diabetes – researchers recommend standard screening(ユニヴァーシティ カレッジ ロンドン イーストマン歯科医学研究所 2018年10月24日)
Systemic effects of periodontitis treatment in patients with type 2 diabetes: a 12 month, single-centre, investigator-masked, randomised trial(Lancet Diabetes & Endocrinology 2018年10月24日)

 

 

上記の文献のデータに示されている通り、歯周病と糖尿病は密接に関連しており、

どちらもお互いに悪影響を与える双方向性の関係があるとされています。

 

1. 糖尿病が歯周病を悪化させる

•糖尿病では血糖値が高い状態が続きやすく、体の免疫機能が低下します。

その結果、細菌に対する抵抗力が弱まり、歯茎の炎症(歯周病)が進行しやすくなります。

•高血糖状態が続くと、歯茎の血管にダメージを与え、歯周組織の回復能力が低下します。

2.歯周病が糖尿病を悪化させる

•歯周病による炎症が広がると、体内で炎症性物質(サイトカイン)が増加します。

これがインスリンの働きを妨げ、血糖値のコントロールが悪化します。

•重度の歯周病は糖尿病の合併症リスクをさらに高める可能性があります。

 

悪循環のメカニズム

•炎症が共通の原因

•歯周病も糖尿病も慢性的な炎症が関与しています。

歯周病による炎症が全身に広がると、糖尿病のコントロールが困難になります。

•免疫の低下

•糖尿病の免疫低下が歯周病菌を増殖させ、さらに炎症を促進します。

 

予防と管理が重要

糖尿病患者は歯周病予防が特に大切

•歯科検診を定期的に受け、歯茎の状態をチェックしましょう。

•正しい歯磨きとフロスの使用で歯周病菌を抑えます。

•歯周病を治療すると糖尿病の改善につながる

•研究では、歯周病治療を行うことで血糖値が下がりやすくなることが確認されています。

 

まとめ

•糖尿病と歯周病は互いに影響し合う病気です。

•歯周病を防ぐことは糖尿病の管理にも役立ち、逆に糖尿病をコントロールすることが歯周病の悪化を防ぎます。

•医師と歯科医師が連携しながら治療に取り組むことが、健康を維持する鍵です。

どちらかの症状が気になる場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします⚠️

 

 

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