こんにちは! 北千住すずらん歯科です🌷°˖✧
最近は晴れた日でも風が強く、絶賛花粉の被害を受けています。
自然現象、歯を食いしばる辛さ。
去年まで花粉症ではなかった人も今年からくしゃみや鼻水、目や肌の異常を
感じる人が増えているように感じます。 彼らは年々威力を強めています。
花粉症の症状が始まるこの時期、虫歯や歯周病ではないはずなのに、
上の奥歯がしみたり、噛むと痛いなどの症状が出る方がいます。
今回は、花粉と歯にはどんな関係があるのかお話していきます。
【花粉と歯の関係性】
一見、全く関係が無いように思えますが、奥歯の歯がしみたり噛むと痛いなどの症状は
花粉症による副鼻腔炎(頬骨の奥にある空洞が炎症をおこす病気)の可能性があります。
【副鼻腔炎とは】
副鼻腔炎は「蓄膿(ちくのう)症」とも呼ばれ、風邪のウイルスや細菌、
アレルギーなどにより、副鼻腔の粘膜に炎症が起こることで発症します。
風邪(ウイルスや細菌感染)やアレルギーなどがきっかけで
鼻の中で炎症が起きると、鼻の粘膜が腫れたり、
ドロドロした鼻水が出てきたりしますよね。
この腫れや鼻水によって、副鼻腔と鼻の間にある自然口がふさがると、
副鼻腔から分泌物や異物を排泄できなくなり、鼻水や膿がたまってしまいます。
【なぜ歯に影響が出るのか】
副鼻腔は上の奥歯の近くに位置しており、炎症を起こす事で歯に圧がかかり
痛みをもたらすことがあります。
この症状は花粉症が鼻に辛い人に多いのですが、鼻粘膜の炎症部分が
上の奥歯に近いために鼻が痛いのに「上の奥歯が痛いかも?💦」と
勘違いをしてしまうことから感じる症状のようです。
次の症状が出た場合、花粉症による副鼻腔炎の可能性があります。
① ひびく・うずくような痛み
② 階段を降りたりジャンプすると振動でひびく
③ なにもしてない時にも違和感がある
④ 体の向きを変えると痛みが増す
⑤ 鼻が詰まっていたり、鼻水(着色)がでる
⑥ 最近、風邪をひいた
⑦ 鼻炎持ち(花粉症も含む)
⑧ 目の下の奥のほうが痛い
⑨ 全身的な気分の悪さ(倦怠感)を感じる
⑩ 副鼻腔が低い位置にある
実際に虫歯か副鼻腔炎か判断することは難しいので、
疑わしい場合は、耳鼻科と歯科への受診をお勧めします🦷✨
鼻詰まりは花粉症に限った話ではありませんが、
鼻が苦しいと口呼吸が続いてしまいがちで、口の中が乾いてしまいます。
唾液の持つ自浄作用や殺菌作用が発揮されなくなってしまうことで
細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病になってしまうリスクが大きくなります。
また、花粉症の症状をやわらげる効果のある抗ヒスタミン薬には、
口が乾燥してしまうという副作用もあるようです。
成長期の段階で口呼吸をしていると、口呼吸に対応できるような
歯並びや骨格になってしまい、歯並びや骨格の形成に影響することがあります。
歯磨きやうがいを行うことで、口の中を清潔に保つこと、
鼻洗浄や鼻スプレーを使用して、鼻呼吸ができるようにすることが有効です。
また、口の中を潤すために、適度な水分補給を行っていただくことも大切です。
花粉症による鼻詰まりがひどい人は、虫歯や歯周病のリスクがあることを
認識しておくことが重要です🔑
お口のことで、少しでも気になることがございましたら、
お気軽にぜひ一度ご連絡、ご相談ください🌸