こんにちは!北千住すずらん歯科です。
2月といえば受験シーズンですね。受験生の方は来る本番に向け、日々の感染予防に努めていらっしゃるのではないかと思います。
そこで今回は口腔ケアとインフルエンザの関係についてお話ししたいと思います。
お口の菌がインフルエンザを呼び込む!?
インフルエンザ予防の基本といえば、手洗い・うがいですが、歯みがきでもインフルエンザを予防できることをご存知でしょうか。
お口の中には700種を超える細菌がいると言われていますが、その一部の菌がインフルエンザウィルスの増殖を助けることが明らかになっているのです。※
インフルエンザとむし歯菌
2015年に行われた口腔細菌とインフルエンザにまつわる研究によると、
むし歯の原因菌で有名なミュータンスレンサ球菌がインフルエンザウィルスを拡散させる役割を担っていることが明らかになりました。
その威力はウィルスを拡散させない菌と比較して21~28倍!とても高い数字で驚きです。
歯周病もインフルエンザを加速させます
むし歯だけでなく、歯周病がインフルエンザを加速させることも分かっています。
同研究※では、歯周病菌の代表格であるPg菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス菌)の培養液でインフルエンザウィルスの感染細胞数が増殖することが明らかにされました。
歯周病菌は歯ぐきを蝕んだり悪臭を発生させたりするだけでなく、感染症とも深くつながっていることが判明したのです。
インフルエンザ治療薬を弱体化することも
インフルエンザの治療薬で有名なリレンザですが、お口の細菌に対してはどうやら効果が現れないようです。
口腔細菌を加えたインフルエンザウィルスにリレンザを添加したところ、インフルエンザウィルスが増加してしまったようなのです。
まずは歯みがき。むし歯・歯周病の治療やクリーニングもおすすめ!
インフルエンザ予防にお口の健康が深く関わっていることがお分かりいただけたでしょうか?
食後のブラッシングはもちろん、どんなに忙しくても就寝前の歯みがきをしっかりと行いましょう。フッ素入りの歯磨剤やオーラルケア用品を併用するとさらに効果的です!
インフルエンザのニュースが聞こえたら歯医者さんで検診を
セルフケアだけでば落としきれない歯垢や歯石はむし歯菌や歯周病菌の温床です。
インフルエンザのニュースが聞こえてきたら歯医者さんで検診を受け、必要であれば治療を受けたり、歯垢や歯石を除去してみてはいかがでしょうか?
お口のケアはインフルエンザ予防効果だけでなく、全身の健康状態に良い影響があることが分かっています。
高齢者の方も口腔ケアを
口腔ケアは受験生だけでなく高齢者の方におすすめです。
インフルエンザ予防だけでなく、誤嚥性肺炎の抑制につながります。
災害などの断水で歯みがきや入れ歯のお手入れが充分にできない時にはフッ素入り洗口液や無水で歯みがきができるグッズがおすすめです。
備蓄品のリストに加えておきましょう。
『歯周病予防がインフルエンザ予防』というテーマでTV取材を受けました!
当院の理事長が、『歯周病予防はインフルエンザ予防』というテーマでTBSの取材を受け、
2023年10月12日に「THE TIMEニュース関心度ランキング1位」内で放送されました。
歯周病とインフルエンザの関係性や、口腔内のケア方法も説明しておりますので、ぜひ放送内容をホームページの動画よりご覧ください。
※参考文献:口腔細菌によるインフルエンザウイルス感染促進作用と重症化のメカニズム-口腔ケアの重要性(2015年)
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