こんにちは!北千住すずらん歯科です。本格的な夏の到来に向け、紫外線と暑さ対策に余念がない今日この頃です。
先日のブログで当院の理事、大平晃が日本顎咬合学会で優秀賞を受賞した研究についてお話しいたしました。喫煙者はインプラント周囲炎になる可能性が高いというお話でしたが、今回は実際どのようにして禁煙すれば良いか?を探ってみます。
どうやって禁煙すれば良い?
「タバコが値上がりした」、「子どもができた」、「医者から禁煙を進められた」、「パートナーから禁煙を懇願された」など様々な理由で禁煙したい!という方は沢山いらっしゃると思いますが、実際1日で挫折した、長くても2週間程度しか続かなかった、という方も多いのではないでしょうか?
禁煙できないのは意志の弱さではなく“依存症かもしれない”と考える
「禁煙したい・しよう」、と思うのに成功できないのは意志が弱いせいではありません。ニコチンは即効性があり、体内でドーパミンが放出されるため、きわめて依存症を発症しやすい習慣です。
禁煙に失敗しては落ち込み、「もう無理だ」と諦めるのではなく、依存症の可能性を考えて一度医療機関を利用してみてはいかがでしょうか?
禁煙外来の成功率は70~80%!
禁煙の治療は医療機関で以下のような内容が受けられます。
ニコチン依存度の判定
呼気一酸化炭素濃度測定(吐く息がタバコ成分で汚れているかの検査)
ニコチン依存度に合わせた処方
禁煙に役立つアドバイス
日本医師会によると禁煙外来を利用された方の70~80%が禁煙に成功しているとのこと、本当に禁煙したい方にとって心強い数字ですよね!
精神力だけで我慢するのではなく、医療用禁煙補助薬(飲み薬や貼り薬)で離脱症状を軽減したり、医師や看護師と会話したりして辛い症状を緩和して乗り越えることが重要です。
禁煙治療に健康保険は使える?
2016年にニコチン依存症の保険適用範囲が拡大され、35歳未満の方は喫煙本数や喫煙年数によらず保険診療が受けられるようになりました。
また35歳以上の方は以下の条件を全て満たすことで保険が適用されます。
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ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)で5点以上の方
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35歳以上の場合、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方
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直ちに禁煙することを希望されている方
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「禁煙治療のための標準手順書」に則った治療を受けることに同意された方
加熱式タバコをお使いの方も、2020年から保険が適用されるようになりました。もちろん自費での治療も可能ですのでご安心ください。
保険がつかえる医療機関はこちらからも検索できます。
心療内科や婦人科などでも治療が受けられます
禁煙外来というと専門機関でしか治療できないイメージがありますが、内科や循環器科、心療内科や婦人科などでも治療が受けられます。まずはいつも通っている医療機関で相談してみてはいかがでしょうか?
禁煙治療用アプリも活用しましょう!
「禁煙治療用アプリ」や「COチェッカー」をご存知ですか?このようなアプリ類も医療機器として認められている場合があり、保険診療での利用が可能です。ニコチン依存症の治療は日々進歩しています。自力の禁煙と比べてより楽に、より確実に成功させるために、医療やアプリを積極的に利用してみましょう。
1日1箱の煙草より安い治療代
いかがでしたか?禁煙したい方にとってこの記事が少しでもお役に立てば嬉しく思います。禁煙で悩んでいるパートナーやご家族がいる方のご参考になれば光栄です。
健康保険が使える方は、1日1箱のタバコ代よりも治療費の方が安いと言われています。禁煙に成功して全身とお口の健康、タバコに消えるはずだったお金を手に入れた後、新しい何かを始められるかもしれませんね。
北千住すずらん歯科ではインプラント周囲炎の治療、インプラントのメインテナンスに力を入れています。まずはご相談をお待ちしております。
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